この世はすべて「音」でできているってなことを書いたけど。その続き。
そもそも「音」と人間の歴史は? 人間は「音」とどう接してきたか??….なんてことを調べてたら、ハッとしてグッとくる記事を発見。
「文字」を持たない民族は多いが、歌のない民族はない。文字の歴史は高々数千年だが、歌の歴史は数万年。人類にとっては、文字よりも歌のほうが、より普遍性の高い文化なのである。
ふむふむ。なるへそ。人間は「言葉」によるコミュニケーションを始めるよりも前に、「歌う」というコミュニケーションが先にあったのではないか、と。ふむふむふむふむ。その発想はなかった!けど言われてみれば確かにそうかも。
そもそも動物とかって、言葉・言語を使わずとも意思疎通してますわね、鳴き声のみで。「音」のみのコミュニケーション。
「ワォーーーン」という鳴き声に重ねられる、同じく「ワォーーーン」という鳴き声。音と音とが重なることで、一つの音の波が増幅する、それは「共鳴」という最も原始的なコミュニケーションなわけで。
映画『もののけ姫』で、シシ神の森にひたすら響く、こだま達の「カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ………..」という合唱シーンがあったけど、あれも正に超原始的な「共鳴」コミュニケーションの際たるもんだと思っとります。
難しい? アフリカに住まう”森の人”ピグミー族の歌を聴いてると、原始的な「共鳴」する音のみのコミュニケーションが何かわかるかもよ。
現代文明の言葉でカテゴライズするならば、声楽。ポリフォニックってやつなんだろうけど、そんな枠には到底収まりきらない驚愕のサウンド。ハンパねぇです。。。マジで小宇宙(コスモ)をビンビンに感じるよ。
今時は「音楽」というと、楽器があって、メロディがあって、歌詞があってサビがあって…といったものが当たり前だけど、われらが常日頃聞く「音楽」から全てのお飾りを取っ払ったら、このピグミー族が歌うような形の音楽に行き着くのかもしれん。
音と音(声と声)の反復音がじんわりと重なっていき、徐々に大きな音の波に。かと思いきやそこにまた虫の声、鳥の鳴き声、森の音がじんじんじんわりと重なっていき、反復の波をさらに増幅させながら、一つの大きなうねり・グルーヴを形成していく。これぞまさにダンスミュージックのルーツですわな。
なんなんでしょうか、この「音」っていう、「歌」っていう果てしなく素晴らしいものは。。
もうこなってくると「歌」ってなんぞや? 「歌う」という行為はなんぞや?? そもそも人間は何故「歌う」のか??…といった疑問が生じてきて夜も6時間くらいしか眠れなくなる。
…が、そのアンサー、やなせたかし御大のリリックの中にあるとかないとか。
ぼくらはみんな生きている。生きているから歌うんだ。
『手のひらを太陽に』 作詞 : やなせたかし
何故歌うのか? なぜなら生きているから。
シェケナベイベーーー!
