日曜日。本屋に行こうと渋谷を歩いてたら、おもむろに腹が痛くなってきた。
アイスコーヒーの飲み過ぎか、OHAYOジャージー牛乳アイスの食べ過ぎか。
何はともあれ腹が完全にエキサイティングな感じになってきてた俺は、クアトロのトイレに颯爽と、しかし時にすり足気味で駆け込んだ。
お世辞にもキレイとは言えない「大」の方の個室。
いや、キレイどころか足下にはゴミが散乱していた汚い個室だったのだけど、こんな非常時にそんな事は言ってられない。
“G”メーターもすでにレベル5に差し迫っていた為、間髪入れずに超速でSIT & GO。
作戦名は『サーチ & デストロイ』。
ふぉぅ。
なんとか事無きを得た。めくるめく、至福のウンコタイム。
ウンコの、ウンコによる、ウンコのための、この一時。
完ペキに、誰にもジャマのできないこの空間を、思う存分独り占め。
まさに、コンフォータボゥ。
なんてことを思いながらふと足下を見ると、さっきのゴミに混じって総菜のパックのようなものが置いてあった。
パックの中をよーく見てみると、
中には福神漬けが。
福神漬け? なぜ??
なぜ、トイレの個室に福神漬け???
ここで食ってたのか???
はっ!
これは、もしや!!
その時、全俺が震撼した。
これは
ウンコに福神漬けを添えることで、『ウンコをカレーに見立ててしまおう』という、意図的に仕込まれたアート作品なのではないか?!
「ウンコとは何か??」という壮大なテーマを福神漬けという目線から脱糞者に問い掛ける、
一大便スペクタルの芸術作品ではないのか?!
そうだ。そうに違いない!
すばらしい。実に、すばらしい。
福神漬けを添えるだけで、「排泄物」を「食物」にまで時軸を逆行して昇華させるとは。
ウンコ発、カレー行き。BACK TO THE FUTURE。
作者からの『未来は僕らの手の中に。』というメッセージがひしひしと伝わってくる。
美術館の中にあるものだけが、アートではない。いや、本当のアートこそ、僕らの周りに身近に転がっているものではないだろうか。この福神漬けのように。
日曜日のウンコも、このTPOをわきまえない福神漬けによって芸術作品たらしめられたわけで。
そんなことを一人考え、トイレで感動に打ち震えていた俺は、男泣きしながらケツを拭いた。
姉さん、東京はすっかり秋です。

何回読んでも笑ってしまいます…
あぁ~、仕事中に読むと非常にやばい。
美術館に飾られている絵と、勝って気ままに飾られたうんこと、どっちが芸術なんでしょうか…。
ま、どっちでもいいんですがw