寸言 #0006

子どもたちとおんなじに、ぼくもスーパーマンや仮面ものが大好きなのですが、いつもふしぎにおもうのは、大格闘しても着ているものが破れないし汚れない、だれのためにたたかっているのか、よくわからないということです。

ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そして、そのためにかならず自分も深く傷つくものです。そしてそういう捨身、献身の心なくしては正義は行えませんし、また、私たちが現在、ほんとうに困っていることといえば物価高や、公害、飢えということで、正義の超人はそのためにこそ、たたかわねばならないのです。

あんぱんまんは、やけこげだらけのボロボロの、こげ茶色のマントを着て、ひっそりと、はずかしそうに登場します。自分を食べさせることによって、飢える人を救います。それでも顔は、気楽そうに笑っているのです。

さて、こんな、あんぱんまんを子どもたちは、好きになってくれるでしょうか。それとも、やはり、テレビの人気者のほうがいいですか。

やなせたかし 「あんぱんまん」あとがきより
 
TOKIWA DESIGNS
39歳・男。東京在住。レコードバイヤー・DJを経て、広告業界へ転向。前のめりで生きる道を模索中。最近は風の谷への移住も計画中。

2件のコメント

  1. ごもっとも!
    ウル◯◯マンが暴れた後処理は誰がすんねん!!
    っていつも思ってた…。

  2. >Ryoco
    ・・たしかに。
    スペシウム光線で怪獣を粉々にしたら、肉片類の飛び散りがハンパやないと思います・・

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